確かにこのハロゲンバルブは色温度（光の色）は同じようなレべルになるでしょう

しかし、このハロゲンバルブ、色は同じになるものの明るさは暗くなってしまうのです。下のグラフをご覧ください。右がハロゲンバルブのスペクトル*、左がＨＩＤのスペクトルを示したグラフです。まず、右のハロゲンバルブのグラフをご覧くださいグラフで囲われる面積全体がハロゲンバルブの通常の明るさです。この時点でもグラフの面積はＨＩＤの約半分です。しかし、ハロゲンバルブでＨＩＤの色に似せようとするにはグラフエリア右側の斜線部（赤い色の光）をカットして青白い光を際だたせる操作が必要になります。これではグラフの面積は大幅に減ってしまいますね。この操作が色を似せて、光量を落とすしくみなのです。

では、なぜＨＩＤはあんなに青白く光量も確保できるのかというと、ＨＩＤは右のグラフを見れば解るようにもともと青白い光の成分が多く含まれており、またその強さも非常に強いことが解ります。色も明るさも欲しいのであれば“本物”をお求め下さい。

*スペクトル
縦軸を光の強さ、横軸を光の波長（簡単に言うと光の色）として光の特性を示したものです。 グラフで囲まれた面積の大きい方がより明るくなります。